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wを使う男性心理と笑・草・(笑)の違い|年代別の本音とおじさん構文

二次会の居酒屋。隣に座った26歳の女性が、スマホをこっちに向けてきた。画面はマッチングアプリで知り合った男性とのトーク履歴。スクロールしていた指が、ぴたっと止まる。

「これ、どう思います?」

指さされた先にあったのは、たった一文字のw。

うちのサークルでは月に数回、社会人向けの交流イベントを開いている。参加者は20代前半から40代まで幅広いが、文末の記号についての相談は多い。

目次

男性がwを打つとき、頭の中で起きていること

打ち上げの席で、男性リピーターに直球で聞いたことがある。wって何のつもりで打ってるの、と。

返ってきた答えが、想像よりずっと味気なかった(笑)

一番多かったのが、文字だけだと冷たく見えるのが怖い、というやつ。了解、とだけ送ると突き放したように見える。だからクッションとして貼る。ここに恋愛感情はほぼ乗っていない。ただの緩衝材ね。

次に出てきたのが照れ隠し。好きだとか会いたいとか、そういう本音の直後にwを置く男性はかなり多い。真顔で言ったと思われたくないから、逃げ道を一本用意しておくわけ。真剣なメッセージのあとに付くwは、むしろ本気の残り香だったりする。

距離を詰めたいときの合図として使う人もいる。敬語で固まっていた文面が、ある日を境にw混じりになる。あれはドアを一枚開けた合図。

そして、いちばん身も蓋もないのが口癖。何も考えてない。指が勝手に動いてる。うちのイベントに来ていた30代前半の男性は、上司へのメールを書くたびにwを消す作業が発生すると言って笑っていた。もう癖なんだって。

最後に、会話を締めるための記号。もう返さなくていいよ、という無言の合図としてwを置く人がいる。ここだけは注意が要る。

wの数を数えても答えは出ない

wが多いから脈あり。この手の記事、山ほどあるよね。あれ、現場で見てきた限りだと当たらない。

はっきり言い切る。wの本数で気持ちは測れません。

じゃあ何を見るのか。三つある。

ひとつめは、そのwに質問が付いているかどうか。「それ面白いですねw」で終わる文と、「それ面白いですねw どこで知ったんですか?」では意味がまるで違う。会話を続けたい人は、必ず球を投げ返してくる。

ふたつめは、あなた個人の話題に対して使われているか。天気やニュースへのwは誰にでも打てる。あなたが金曜の夜に言った失敗談を覚えていて、翌週それをいじってくるwは、記憶に残した証拠。

みっつめは、返信の長さと速度が連動しているか。wが増えているのに文章量が減っていく。この組み合わせが出たら、テンションだけ保って中身を薄めている状態。少し距離を置いた方がいい。

イベントで知り合った28歳の女性から、深夜に長文の相談が届いたことがある。相手のwが減った、嫌われたのかもしれない、と。トーク履歴を見せてもらったら、wは確かに減っていた。でも一通あたりの文字数が三倍に増えていたんだよね。真面目な話を始めていただけ。三ヶ月後、ふたりは付き合った。

笑、w、草、(笑)は別の生き物

同じ意味に見えて、まとう空気がまるで違う。ここを取り違えると相手の年齢や距離感を読み違えるよ。

(笑)は40代以上に多い。丁寧で、少し距離がある。ワープロ文化から地続きの表記だからね。悪意もチャラさもない代わりに、砕けきってもいない。

笑は30代前後の定番。仕事のチャットでも使える硬さがあって、真面目な人ほどこれを選ぶ。

wは20代から30代のカジュアル圏。日常の呼吸みたいなもの。ここで温度を測ろうとしても空振りしやすい。

草は10代から20代前半、ネット寄りの語彙。使う人の生息地がわりとはっきり出る。

うちのイベントで一度、席替えのたびに文末の記号だけメモしていったことがある。20代の男性が女性に送るメッセージはwが圧倒的。40代男性は(笑)。ところが40代でも、若い相手と話すときだけ笑に切り替える人がいた。相手に合わせて文体を変えている。あれは器用だなと思って見ていた。

おじさん構文と言われる原因は記号じゃない

ここ、はっきりさせておきたいところ。

(笑)を使う40代がダサいわけじゃないんだよね。むしろ落ち着いて見える。イベントの参加者に聞いても、(笑)そのものを嫌がる女性はほとんどいなかった。

じゃあ何が引かれるのか。複合技なの。

絵文字が一通に五個以上並ぶ。読点が異様に多くて、文がぶつ切りになる。下の名前にちゃんを付けて呼ぶ。体調を気遣う文と自分の武勇伝とデートの誘いが、ひとつのメッセージに詰め込まれている。この積み重ねで、はじめて重たさが発生する。

40代の男性参加者が、二次会でスマホを差し出してきたことがあった。若い子に既読無視されるんだけど何が悪いのか、と。画面を見た瞬間、こっちの喉が鳴った。ハートの絵文字が三つ、汗の絵文字がふたつ、名前にちゃん付け、そして最後に週末の予定を聞く一文。情報が渋滞していたんだよね…。

記号を若く寄せる必要なんてない。無理に草を使い出した男性を何人か見てきたけど、あれはあれで痛々しかった。似合わない服を着ている感じ。文体は年齢相応でいい。整えるべきは、一通あたりの情報量と、相手への距離感のほう。

wへの返しで会話が死ぬ理由

wは会話を閉じる記号でもある。だから受け取った側が同じくwで返すと、そこで球が地面に落ちる。

拾って、広げて、投げ返す。この順番だけ覚えておけばいい。

相手が失敗談にwを付けてきたなら、笑いを受け取ったうえで、その話の続きを聞く。趣味の話にwが付いたなら、自分の似た体験をひとつ差し出す。素っ気ないwが続いているときは、無理に伸ばさず一度こちらから切る。追いかける側に回ると、記号の温度差がそのまま関係の温度差になっていく。

自分もwを使っていいのか、という質問もよく来る。使えばいいと思うよ。ただ、相手より多く打たないことが大事だよ!

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