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小動物系女子はモテるって本当?あざとくならない甘え方の境界線

イベントの受付に立っていると、開始15分くらいでだいたい読める。今日この場でいちばん話しかけられるのは誰か。

先月の日曜。都内の20代後半から30代の男女が40人。始まって10分も経たないうちに、身長150センチちょっとのRさんの周りに男性が3人集まっていた。彼女、別に何もしてないんだよね。炭酸のフタが固くて開かなくて、眉をきゅっと寄せただけ。

それだけで、3人が同時に手を伸ばした。

目次

最初の90日、小動物系は本当に強い

うちのサークルで3年ぶんの連絡先交換のログを見返したことがある。数だけで言えば、小柄で表情がよく動くタイプが上位を独占してた。ここは否定しようがない。

強さの理由は、可愛さそのものじゃないと思ってる。

まず、リアクションが読みやすい。男性側からすると、自分の話がウケてるかどうかの判定材料が顔に全部出てるわけ。目が丸くなる。肩が跳ねる。口がぽかんと開く。会話が得意じゃない人ほど、この読みやすさに助けられてるんだよね。沈黙が怖い人にとって、相手の表情が変わり続けるって相当ありがたい。

それから、褒めるときのハードルが低いこと。完璧に見える人を褒めるのって、けっこう勇気いるじゃん。褒めた瞬間に、自分が品定めした側になっちゃう感じがして。小動物系相手だとそこが軽い。そのニット可愛いですね、が言いやすい。会話の初速が違ってくる。

アンケートの自由記述欄で、30代前半の男性がこう書いてたことがある。話しかけて失敗しても、傷が浅そうな相手を選んでしまう、と。身も蓋もないけど、これが実態に近いと思ってて。男性側も怖いんですよ。断られる練習をしてこなかった人ほど、安全そうな相手から順に手を出す。小動物系が最初に囲まれるのは、魅力の順位じゃなくて、着手のしやすさの順位だったりする。

最後に、守ってあげたいという感覚。

ところが、3ヶ月後の追跡でひっくり返る

連絡先の交換数と、実際にお付き合いに至った数。この2つを並べると、順位が入れ替わる。しかも、そこそこはっきり。

現場で何度も見た光景がある。二次会で、Rさんタイプの子が男性陣の真ん中に座ってる。全員笑ってる。テーブルの空気はその子が作ってる。なのに解散間際、そのうちのひとりが、ずっと端で静かにしてた別の女性を駅まで送っていく。

妹枠って呼ばれるやつです。うちの界隈だとマスコット扱いって言い方をする人もいる。場を明るくする役に固定されて、そこから動けなくなる。

小動物系がモテない、3つの場面

まず、本命として検討されにくい。可愛がられることと、人生の選択肢に入ることは別ラインで処理されてる。イベント後に男性から届く感想メッセージで、Rさんの名前は毎回出てくる。でも、真剣に付き合いたいと言われた回数はゼロ。楽しかった、癒された、また会いたい。全部、恋愛の手前で止まる言葉なんだよね。

次に、弱音を打ち明けてもらえない。転職で迷ってるとか、親の介護がとか、そういう話は別の女性のところに流れていく。守る側に立った人は、守られる側に弱さを見せられない。これ、けっこう残酷な構造でさ。関係が深くなるための入り口を、最初の役割分担で閉じちゃってるわけ。

そして27、28あたりで急に効きが悪くなる。同じ振る舞い、同じ表情なのに、返ってくる反応の温度が下がる。本人がいちばん先に気づく。ある回の帰り道、Rさんがぽろっと言ったのが忘れられない。私、去年までと何も変えてないんですけどね、って。

これ、加齢のせいにされがちだけど、私は違う読み方をしてる。年齢が上がると、男性側の見る場所が変わるだけ。20代前半までは一緒にいて楽しいかを見てて、20代後半からは一緒に暮らせるかを見はじめる。判定基準が乗り換わってるのに、こっちの提出物が変わってなかったら、そりゃ点数は落ちるよね。効かなくなったんじゃなくて、試験科目が増えただけ。

痛いと言われるのを怖がってる人、けっこう多いと思う。でも痛く見えるのは可愛くしてるからじゃなくて、更新してないからです。

言い切ります。可愛さは入場券であって、席じゃない

小動物系はモテる。ただし短期戦に限った話で、そこから先は完全に別ゲームです。

炎上覚悟で書くけど、守ってあげたいという感情、あれ純度100パーセントの好意じゃない。好意と優越感が半々で混ざってる。自分のほうが上に立てる相手だから安心して近づける、という成分が確実に入ってる。だから守りたいと言われる人ほど、関係の中で意見が通りにくくなる。付き合ったあとで発言権を失う人を、私は何人も見てきた。

守られるポジションは、居心地はいい。ただ、対等じゃない。

だからね、甘え方より先に決めたほうがいいことがあると思ってる。誰に甘えるか。

うちのイベントで、やたら面倒見のいい男性がいたの。荷物を持つ、席を譲る、飲み物を運ぶ。感じのいい人だなって最初はみんな思ってた。でも彼、しっかりした女性が近くに来ると、ふっと会話から抜ける。世話を焼かせてくれる相手にしか興味がなかったんだよね。その人と付き合った子が半年後に言ってた言葉が、たぶんこの記事でいちばん大事なところで。私が自分で決めると、機嫌が悪くなるんです、って。

助けたがる人が全員そうだとは言わない。ただ、助けさせてくれる相手じゃないと関心を示さない人は、確実にいる。庇護欲を刺激する技術を磨くほど、そういう人を引き寄せる確率も上がる。ここは、セットで覚えておいてほしい。

同じ小動物系なのに、二極化する

同じように小柄で、同じように表情が豊かで、なのに片方は3ヶ月で恋人ができて、もう片方はマスコットのまま。この差、顔でも身長でもなかった。

甘え方の質だけ。

あざとい人と、素直な人。分かれ目は3つ

ひとつめ。女性がいる場で、態度が切り替わるかどうか。

これ、現場でいちばん残酷にバレる。二次会のトイレの前って、女性同士の情報交換所なんですよ。あの子さっき声変わったよね、って。ざわっとした空気が一瞬で伝染する。男性が輪に入った瞬間、声が半音上がる。その切り替えの音を、女性は驚くほど正確に聞き分ける。

同性から嫌われることの実害って、けっこう大きい。イベントで男性が最終的に誰を選ぶかって、周りの女性がその子をどう扱ってるかに引きずられるから。無視できない。女性陣が自然に輪に入れてる子は、男性から見ても安心して選べる。逆に、女性の輪からきれいに浮いてる子は、なんとなく避けられる。理由を言語化できてる男性はほぼいないけど、行動には出るんだよね。

ちなみに、態度が変わること自体が悪いわけじゃないと思ってる。相手によって話し方が変わるのは誰でもそう。まずいのは、変わり幅が大きすぎて、どっちが素なのか読めなくなること。読めない人は、選べない。

ふたつめ。受け取って終わりか、返しているか。

Yさんという、これも典型的に小柄なタイプの子がいてね。彼女、飲み物を取ってもらったら必ずお礼を言う。ここまでは誰でもやる。彼女がやってたのは次で、その男性が前回の会で話してた登山の話を覚えてて、この前の山どうでした?って自分から聞きに行くの。

もらったぶんを、次に返してる。この往復があると、甘えが取引じゃなくて関係になる。

みっつめ。全員に甘えるか、相手を選ぶか。

誰にでも同じ顔で助けてもらう人は、甘えの価値が下がる。1回目は特別扱いされた感じがしても、3人目に同じことをしてるのを見た時点で、さっきの気持ちが冷める。ぐさっとくるよね、あれ。あなただから頼った、という限定性が抜けた甘えは、ただの依存に見える。

作らないで甘える。私が現場で見た4つの型

キャラを作る必要はまったくない。というか、作ったキャラは高い確率でバレる。表情と言葉がズレてる人って、なんか不自然じゃん。あれは相手の脳が違和感を検知してるだけ。

かわりに、これ。

自分の状態を、そのまま口に出すこと。助けてください、じゃなくて、これ開かないんですよね、で止める。困ってる状態を共有するだけで、動きたい人は勝手に動く。命令にならないぶん、相手も断りやすい。この断りやすさがあると、頼まれた側の心理的な負担が消えるんだよね。

頼むときは、範囲を狭く。仕事のこと相談したいです、は重い。相手の予定と覚悟を奪うから。この資料の言い回しだけ見てほしい、なら軽い。小さい依頼を何度か往復させたほうが、大きい依頼を1回投げるより距離は縮まる。

助けを、断らない。ここが本当に多い失敗でさ。大丈夫です自分でやります、って反射で言っちゃう人。あれ、相手からすると拒否されたのとほぼ同じ信号なの。せっかく伸びた手を弾いてる。差し出されたら、まず受け取る。受け取ってから、ありがとうを具体的に返す。

受け取り方の差、現場で見てるとおもしろいくらい出るよ。上着を貸してもらった子が2人いた回があってね。ひとりは、寒くないですか大丈夫ですか、を3回聞いてた。悪気はゼロ。でも借りてる時間ずっと申し訳なさを配ってるから、貸したほうが落ち着かない。もうひとりは、あったかい、と一言だけ言って肩をすくめた。それだけ。後者のほうが、明らかに空気が柔らかかった。

そして、覚えておく。次に会ったとき、あのとき助かりました、と一言。これだけで甘えが一方通行から抜ける。

この4つ、どれも性格を変える話じゃないでしょ。声を高くする必要も、首を傾げる練習をする必要もない。やってるのは、相手の手が入る余白を残しておくことだけ。あざとさって技術の問題に見られがちだけど、実際は余白の設計なんじゃないかなと思ってる。

小動物系じゃない人が読んでたら、こっちを

Kさん、168センチ。仕事もできて、いつも受付とか片付けとか、幹事側に回ってくれる人だった。連絡先交換ゼロの回もあった。彼女が言ってたの、私だけ透明人間みたいですね、って。笑いながらだったけど、コップを持つ手が止まってた。

彼女が変えたのは、ひとつだけ。会場の片付けを全部ひとりでやるのをやめた。この箱、上の棚に戻してもらっていいですか、って近くの男性に頼むようになった。それだけ。

3ヶ月後に恋人ができた!

男性が求めてるのは弱さじゃなくて、自分が入れる隙間なんだと思う。完璧に回ってる場所には、誰も手を出せない。有能さって、関係が始まってからは強力に働くのに、初対面の場面だけは逆に振れる。この非対称に気づけるかどうかで、だいぶ景色が変わる。

甘え下手な人って、たぶん今までずっと、頼らないことで自分を保ってきたんだよね。長女だったとか、家で誰かの世話をしてたとか、職場で最初に手を挙げる役だったとか。頼らないことが評価されてきた場所に長くいると、頼る筋肉が細くなる。それは弱点じゃない。ただ、恋愛の入り口では損をする。

Kさんが最初に箱を頼んだとき、あとで教えてくれた。心臓の音がうるさくて、自分の声が聞こえなかったって。たかが箱ひとつでそこまでいく。それくらい、頼るって怖いことなんだと思う。だから、いきなり弱さを見せろとは言いたくない。棚の上のものを取ってもらう。それで十分じゃんね。

彼女、可愛い系に寄せたりは一切してない。服も変えてないし、話し方もそのままで変えたのは、完成させない弱さを見せたことだけなんだよね。

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