イベントの受付で名札を配っていたら、常連のMさんがすっと近づいてきて、耳打ちするみたいに言ったの。彼ね、美容師なんだけど、5Bってやばいのかな…って。
5Bだから別れなさいなんて、現場で何百組も見てきた人間は口が裂けても言わない。ただ、5Bの彼に泣かされた子を山ほど見送ってきたのも、ごまかしようのない事実で。
付き合ってはいけない5Bとは?まず職業の正体から
元祖は平成に流行った3B。美容師、バンドマン、バーテンダーの頭文字ね。ここにブロガーと舞台役者を加えたものが、いま5Bと呼ばれることが多いかな。サイトによってはバスケ選手やパン職人を数える説もあって、正直、定義はけっこう揺れてる。曖昧なものは曖昧なまま受け取って大丈夫。見るべきは言葉じゃなくて、その奥にある構造のほうだから。
5つの職業に共通するのは、夜型で生活が不規則、女性と接する機会が多い、収入や予定が読みにくいという三点セット。バブル期に3Bが生まれて、時代が下るごとに4B、5B、ついには6Bなんて言葉まで登場してる。増えすぎじゃない?(笑) 何が追加されたかも諸説バラバラで、もはや大喜利の様相。昔は収入の安定こそ正義だったから不安定な職業が警戒されて、いまは価値観が合うかどうかに軸が移った。並べて眺めると、各時代の女子の心配ごとがそのまま透けて見えるの。
ひとつだけスタンスを言わせて。職業を理由に恋を諦めた子より、職業を言い訳に話し合いから逃げたカップルのほうが、ずっと多く泣いてきた。この言葉とは、もう少し賢く付き合いたいんだよね。
なぜ5Bは付き合ってはいけないと言われるのか
職業ごとに泣きどころが違うの。イベントの場で聞いてきた愚痴ベースでいくね。
美容師は、手が触れる距離でお客さんを褒めるのが仕事。営業後はカット練習で、帰宅はいつも終電過ぎ。土日は当然出勤だから、会社員の彼女とは休みがまるで噛み合わない。おまけにシャンプー台で年間何百人の髪に触れるんだもん、距離の詰め方がそもそも一般職とは別物。
バンドマンは、ライブ後の打ち上げとファンとの近さ、夢と収入がずっと天秤に乗り続ける暮らし。
バーテンダーは世間が眠る時間こそが本番で、朝に寝て昼に起きる人。あなたのおやすみが、彼にとってはおはようの時間帯なわけ。
ブロガーは月収百万の翌月にゼロもありえる世界で、本人が自由を満喫するほど、隣で見守る側の心拍数だけが乱高下する。
舞台役者は公演期間に入った瞬間、恋人の優先順位がすとんと下がる。うちの参加者にも役者の彼を2年応援し続けた子がいて、千秋楽の翌日に当分会えないと告げられ、その足でイベントに申し込んできた。
5Bの本当の問題は浮気率そのものじゃなくて、あなたが不安になりやすいほう。会えない、連絡が返らない、女性の影がちらつく。この三拍子が揃うと、相手がどれだけ誠実でも、こっちの心がぐらぐら揺れてくる。人って、悪い知らせより無の時間のほうが想像で傷つく生き物だから。既読がつかない6時間のあいだに、頭の中の彼は3回浮気して2回事故に遭ってる。…心当たり、あるんじゃない?実際、うちで把握してる限り、5B彼氏との破局理由の1位は浮気じゃなくすれ違いだった。敵は彼じゃなく、確かめられない時間。ここ、後で効いてくるから覚えておいて!
3Sも3Cもある?派生語をぜんぶ回収
5Bの親戚みたいな言葉も拾っておくね。3Sは整体師、消防士、スポーツインストラクター。密室でマンツーマンになったり体に触れたりする仕事、男だらけで羽を伸ばしやすい職場が理由とされてる。令和版と言われるのが3Cで、カメラマン、クリエイター、それからカレーをスパイスから作る男。最後のやつ、もはや職業ですらないのがじわじわくるでしょ(笑)。こだわりが強くてマイペースな男性に振り回されて疲れる、っていう今っぽい感覚を映した言葉。ほかにも3B1Aだの3Hだの、派生はもう追いきれない!とはいえ、どの時代のラベルも、会えない寂しさか、振り回される疲れか、そのどちらかを言い当ててる。
こうして並べるとわかるけど、この手のワードって、女子会の体感をアルファベットに圧縮した民間伝承なの。統計でも研究でもない。職業だけで人を切り捨てるのは、雑。なのに、傾向としては妙に当たってる。どっちも本当だから困っちゃうんだよなぁ。
ダメと言われる男ほど好きになるのはなぜ
ぶっちゃけた話、うちのイベントで連絡先交換が集中するのは毎回ほぼ5B系の男性。もはや様式美。アンケートで気になった人を書く欄も、名前じゃなく美容師の方、バーテンダーさん、って職業名で埋まる。肩書きがもう、彼の代名詞。
理由は単純で、彼らは人を心地よくさせる訓練を毎日仕事で積んでるから。初対面で名前を呼ぶ、目を見て笑う、ネイルの色が変わったことに気づく。会社員男子が3回目のデートでようやく出す球を、乾杯の前に投げてくる。そりゃ落ちるわ。ただこれ、悪意じゃなく職業病。だからこそ、好意の本気度は別の物差しで測る必要がある。
もうひとつの沼ポイントが、連絡の不規則さ。3日既読がつかなくて諦めかけた深夜2時に、今日の月きれいだったよ、なんて一通が届く。心臓がドクッと跳ねて、気づいたらスマホを握りしめたまま朝。この現象、心理学では間欠強化と呼ばれていて、ごほうびがランダムに届くほど人は行動をやめられなくなる。スロットマシンと同じ仕組みが、あなたの恋の中で回ってるの。(あ、私いまギャンブルしてるんだ)って自覚するだけでも、振り回され方はだいぶ変わるよ。
それとね、5B沼を繰り返す子からよく聞くのが、私ってダメ男製造機なのかな…という自己嫌悪。違うの。感度が高いだけ。人の機嫌に敏感で尽くすのが得意な人ほど、構ってくれない相手の脈を読み解くゲームに没頭しやすい。性格の欠陥じゃなく、優しさの向け先がズレてただけ。そこに気づいた子から順番に沼を抜けていくのを、この8年で何度も見届けてきた。
誠実な5B男性を見極めるチェック5つ
さて、いちばん知りたいところいくね。イベントで出会って長続きしたカップルと、半年で爆発したカップル、その両方を見比べて残った質問だけ厳選した。
①予定がつぶれたとき、代わりの日を彼のほうから提案してくるか。流れた約束を自分で拾い直す人は、あなたとの時間を在庫じゃなく予約として扱ってる。
②お客さんやファンの話を、隠さずあなたに話せるか。やましくない人ほど職場の人間関係をオープンにするもの。
③来月いくら入るのか、お金の話を数字でできるか。不安定なのは構わない、不透明なのがまずいの。
④友達や同僚に、あなたを紹介しようと動くか。本命は人間関係の表側に置かれる。
⑤夜に会えないぶん、朝や昼の時間を捻り出してくるか。生活リズムのズレは消えない、でも埋めようとする動きは必ず見える。
気づいた?ぜんぶ行動の話で、気持ちの話がひとつもない。ここがミソなんです。好きだよは誰でも言えるけど、火曜の朝にモーニング行こうは本気の人しか言わないんだよね。口説き文句のうまさは職業スキルで、スケジュール帳の使い方が本心。見るべきは後者。あ、チェックは尋問みたいに突きつけないでね。3か月くらい普通に過ごしながら、頭の中で静かに丸をつけていくのがコツ。
逆にアウト寄りのサインも置いておくと、連絡が深夜だけ、お金貸してという言葉が出る、SNSの匂わせを聞いても考えすぎだよで流す。この3つが重なったら、職業に関係なくそっと荷物をまとめていい。むしろ会社員でもアウトだから、それ。
5Bと幸せになった子は何が違ったのか
クリスマスイベントで出会って、バーテンダーの彼と結婚した参加者Rちゃんの話をさせて。
交際当初はね、見ていられないくらいだった。彼の休みは平日、彼女は土日休みの会社員。会えるのは月2回で、連絡は明け方の一言だけ。3か月目の女子会、グラスを持つ彼女の手が小刻みに震えてて、私、こんなはずじゃなかったのにな…って下を向いた。あの夜の沈んだ横顔、まだ目に焼きついてる。
転機は、彼女が泣いて責めるのをやめて、ルールの交渉を持ちかけたこと。営業終わりに一言だけLINEする、月に一度は彼の店の定休日に昼デートをする、不安になったら察してと祈らずに言葉で伝える。決めたのはこの3つだけ。ちなみに交渉の場所は閉店後の彼の店のカウンターで、彼が淹れたホットミルクを挟んで話したらしい。なにそれ映画じゃん。で、彼はその約束をぴたっと守ったんだって。
半年後、ふたり揃ってイベントに遊びに来たんだけど、受付の前で自然に手をつないでて、こっちが目のやり場に困ったし(笑) 去年の春には結婚式。スピーチで彼が、待たせてばかりの俺との会い方を発明してくれてありがとうって言って、会場じゅう鼻をすする音だらけ!ブーケトスは、私が取り損ねたやつね(泣)
反対に、バンドマンの彼を3年待って別れた子もいた。敗因は彼の職業じゃなく、話し合いの先送り。モヤモヤを飲み込んで、聞き分けのいい彼女を演じ続けて、3年分の我慢を最後の夜にまとめて爆発させちゃった。あれは彼も彼女も気の毒だったな…。
ふたりを分けたのは職業じゃない。リスクを、ふたりのルールに翻訳できたかどうか結局それだけだった。
よくある質問にもまとめて答えるね
5Bと結婚しても大丈夫?という相談、ほんとに多い。意外かもだけど、大丈夫かどうかは籍じゃなく家計簿で決まるよ。入籍前に、収入の波を貯金でどう均すか話せた組はその後も安定してた。話せなかった組は、結婚しても不安の種類が変わっただけ。
嫉妬で苦しいときは?と聞かれたら、確かめる回数を先に決めようと答えてる。不安なときのSNSパトロールは、掘るほど深くなる蟻地獄なの。気になることを直接聞く日を週に一度だけ作った子は、残りの6日が軽くなったって笑ってた。
親や友達に反対されたら?反対意見は彼の評価としてじゃなく、あなたの疲労を知らせるセンサーとして聞くといいよ。周りが騒ぎ出すときって、たいていあなたの顔色のほうが先に曇ってるから。
彼に職業を変えてほしいと伝えてもいい?これは慎重派。仕事は彼の背骨で、抜いたら立てなくなる人もいる。変えてほしいのは職業そのものなのか、寂しさへの向き合い方なのか。そこを切り分けてから話すと、喧嘩にならずに済むよ。

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