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不機嫌な彼氏は放置が正解?疲れた時の対処法とフキハラの見分け方

日曜の夜。イベントの片付けをしていたら、参加者のミカさんが出口のところでスマホを握ったまま固まっていました。画面には彼氏とのトーク。最後の吹き出しは彼女の長文で、その下は既読だけ。

聞けば、今日ここに来ることを伝えた瞬間から彼の返信がそっけなくなって、朝から胃のあたりが重いままなんだとか。

社会人サークルで恋愛模様を横から眺めてきましたが、彼が不機嫌を隠さず態度に出すって相談、本当に多いんです。

目次

不機嫌な彼は、再起動中のスマホ

男の人の感情って、言葉になるまで時間がかかる。

サークルのバーベキューでのこと。火起こしを買って出た男性が、みんなの前で失敗。着火剤だけ燃え尽きて、炭は真っ黒のまま。その瞬間から彼、しーんと無言。誰が話しかけても生返事で、トングを握る手だけがやけに白い。

30分後、肉の焼ける匂いがしてきた頃には何事もなかった顔で戻ってきて、誰よりも喋ってました。

夫婦研究で知られるアメリカのゴットマン博士の調査では、口論中の男性は心拍数が急上昇しやすく、落ち着くまでの時間も女性より長いとされています。だから黙る。距離を取る。あれは攻撃というより、自分を守るためのシャットダウンに近いんですよ。

それと、男社会で育つ過程で、弱っていると口にするのは負けという刷り込みを受けてきた人も多くて。言えないから、にじみ出る。出し方が不器用なだけのケースが、肌感覚では半分以上です。

不機嫌な彼は、再起動中のスマホだと思ってください。画面を連打しても起動は早くならないどころか、フリーズが深くなるだけ。電源が落ちている時にどれだけ正論を流し込んでも、保存されません。

正しい放置は、無視じゃない

放置って冷たい響きだけど、やることはあります。

声かけは一回だけ。なんかあった?くらい軽く。生返事ならそこで撤収です。飲み物をテーブルに置いて、自分は自分の用事に戻る。同棲なら同じ部屋で別の作業をしていて大丈夫。腫れ物に触るみたいに息を潜める必要はないし、わざと明るく振る舞う必要もなし。

時間の目安は数時間から一晩。寝て起きたら元通り、が現場の体感で8割ってところ。

その間にあなたがやるのは、自分の機嫌を自分で取ることです。湯船にお気に入りの入浴剤をドボン、録りためたドラマを消化、友達と長電話。彼の沈黙に合わせてこっちまで沈むと、部屋ごと低気圧になっちゃう。片方が普段通りでいるからこそ、もう片方に戻る場所ができるんです。

逆にいちばんこじれるのが問い詰め。前に飲み会で、彼氏の隣の子がずーっと「ねぇ何で怒ってるの?何が嫌だったか言ってよ」を繰り返していて。質問のたびに彼の眉間のシワが深くなるのが、テーブルの端からでも見えました。空気はピリピリ、グラスを置く音だけがやたら響く。尋問は、相手から感情を整理する余白を奪う行為なんですよね。

追いLINEも同じ理屈で我慢。不安にまかせて長文を送ると、彼の中では処理待ちのタスクがひとつ増えるだけになります。離れて暮らしているなら、返信が来るまでこちらからは送らないのが基本線。既読のまま一日空くと、つい画面を何度も開いちゃうけど、スタンプの追撃は逆効果です。翌日の夜まで動きがなければ、おつかれさま、落ち着いたら連絡してね、の一通だけ置いて手放しましょう。

あとひとつ、やりがちなのが、とりあえず謝っておく作戦。早く終わらせたい気持ちはわかる。わかるんだけど、心当たりもないのに頭を下げ続けると、彼の中であなたが謝る側、俺が許す側という配置が固定されていきます。ごめんね、私が悪かったよねと先回りで地雷を撤去していく子、イベントでも時々見かけるんですよ。隣で見ていると、膝の上の手をぎゅうっと握りしめていたりしてね。一度や二度なら平和的解決。毎回それで丸く収めていると、このあと話すフキハラの土壌を自分で耕すことになります。謝るのは、自分に非があると本気で納得できた時だけでいい。

で、ここからが腕の見せどころ。機嫌が直ったあと、蒸し返さない。けど、なかったことにもしない。お茶でも飲みながら一回だけ、黙られると私は置いていかれた気分になるんだよね、と自分を主語にして伝えます。カウンセリングの世界でアイメッセージと呼ばれる伝え方で、あなたはいつもそう!と主語を相手にした瞬間、第二ラウンドのゴングが鳴るので注意。

放置は見捨てることじゃなく、彼が自分で浮上してくるのを信じて待つ技術。ここまでが、よくある不機嫌への答えです。

その放置、毎週やってない?

放置が正解なのは、不機嫌がたまにの男まで。週イチで黙る。こっちが謝るまで終わらない。デートのたびに地雷の場所が変わる。それはもう気分の波じゃなくて、支配の手段です。フキハラ、不機嫌ハラスメントってやつ。怒鳴らない、殴らない、ただ機嫌の悪さを見せつけて相手を思い通りに動かすやり方のこと。

心理学では受動的攻撃と呼ばれる振る舞いに近くて、要求を言葉にすると断られる可能性があるから、態度で察しさせるんです。ずるいのは、どうしたのと聞いても、別に怒ってないけど、と返ってくるところ。言葉にしていない以上、いつでも言い逃れができる。本人にとってはノーリスクの交渉カードで、ぶつけられた側だけが証拠のないまま消耗していきます。

アヤさんという参加者がいました。初参加の頃は声がよく通る、場をぱっと明るくする人で。それが回を重ねるごとに顔色がくすんでいって、笑う時に口元だけ動いて目が笑わなくなっていきました。ある日、開始10分前にドタキャンの連絡。彼の機嫌が悪くなっちゃって、ごめんなさいと。

後日見せてもらったLINEの画面が忘れられません。彼女の吹き出しが画面を埋め尽くしているんです。ごめんね、私が悪かった、もう行かないから。それに対する彼の返信は「は?」

読んだ瞬間、こっちの胃がきゅっとなって、スマホを持つ指先が冷えました。

アヤさんがしたのは、友達と出かける予定を伝えたこと。それだけなんですよ。

甘えと支配、見分ける物差し

線引きは、現場で見てきた限りかなりはっきりしています。指を折りながら数えてみてください。

ひとつ、理由を聞いても言わないのに、謝罪だけは求めてくる。ふたつ、店員さんや友人にはニコニコで、不機嫌を見せる相手があなた限定。みっつ、あなたが折れると機嫌が直る、つまり不機嫌が彼の成功体験になっている。よっつ、付き合い始めの頃より頻度が増えた。いつつ、気づけば彼の機嫌を予測して自分の予定を組むようになった。

3つ以上当てはまったら、それは甘えじゃないです。あなたを動かすリモコンとして不機嫌が機能している状態。断言します。

外面がいいのは、出す相手を選べている証拠でもあって。つまり感情のコントロール自体はできるんです。あなたの前でだけ手放しているんじゃなくて、あなたの前でだけ使っている。ここ、読み違えると何年も消耗します。

タチが悪いのは、この手の男性ほど機嫌がいい日は最高に優しいこと。心理学で間欠強化と呼ばれる仕組みで、優しさと冷たさがランダムに交互へ来ると、脳はギャンブルと同じ回路で相手にのめり込みます。優しい時が本当の彼で、不機嫌は疲れているだけ。そう信じたくなる気持ちまで含めて、仕組みの中に組み込まれているのが怖いところなんです。

ここで冒頭のミカさんには続きがあって。あの夜の彼、繁忙期のトラブルで頭がいっぱいだっただけでした。一晩そっとしておいたら、翌朝に自分から、昨日は感じ悪くてごめんと連絡が来て、週末には埋め合わせのカフェまで予約していたそうです。報告してくれた時の彼女、頬のあたりがふっとゆるんでいて、先週とは別人の顔。同じ黙り込みでも、着地がこんなに違うんですよね。

治るのは、自分から謝れる男だけ

じゃあフキハラは治るのか。

何十組も見てきた上で言わせてもらうと、本人が困っていないフキハラは治りません。彼の中では成功し続けている戦略だから。あなたが察して、折れて、機嫌を取るたびに、この方法は効くという実績が積み上がっていく。私の愛が深ければいつか変わるはず、は順番が逆です。深く愛して我慢するほど悪化する。炎上してもここは言い切ります。

唯一見込みがあるのは、不機嫌をぶつけたあとに自分から謝れる男だけ。サークルにもいましたよ。デート中に仕事の電話で機嫌を崩して、彼女を黙らせてしまった男性。その晩、コンビニのプリンを2個ぶら下げて、八つ当たりだった、ごめんって頭を下げたそうです。感情の波がある人と、感情で人を支配する人。この二つは、波が引いたあとの行動で見分けがつきます。

もし見極めたいなら、話し合いは一回だけ試す価値があります。機嫌がいい日に、不機嫌で黙られるのがつらいと短く伝えてみてください。そこで行動を変えようとするのか、お前が怒らせるからだろと矛先を返してくるのか。後者なら、材料はもう揃っています。何度も話し合うのはおすすめしません。回数を重ねるほど、私の伝え方が悪かったのかもと自分を削る方向へ思考が流れていくから。ついでに言うと、本当に変わる男性は翌週から行動が変わりますよ。

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この記事を書いた人

社会人イベントサークル『Lien -リアン-』

社会人イベントサークルを立ち上げ、
誕生日会・花見・BBQ・クリスマスなど年間を通してイベントを企画。
このブログでは、現場で得た一次情報をもとに、社会人の恋愛がうまくいくためのヒントを発信。

イベントは
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