MENU

彼女が可愛すぎていじめたくなる男の心理と愛情に変換する方法


社会人イベントサークルを運営していると、お酒が入った頃合いに本音がぽろりと出てくる瞬間がある。

「なんか彼女が可愛すぎて、いじめたくなるんですよ。やばいですかね、こういうの」

去年の秋に開いた交流イベントで、30代前半の男性・Kさんに言われた言葉だ。こういう告白、珍しくない。むしろ穏やかそうで誠実そうな男性から出てくることが多い。意地悪な人じゃなくて、ちゃんと彼女のことを考えているからこそ自分の感情に引っかかりを感じる。だから悩むんだよねぇ。この感情をただのモラルの問題として片付けるのは、ちょっと乱暴すぎると思ってきた。


目次

可愛いと壊したくなる、は科学の話でもある

「いじめたい」という言葉を聞くと、反射的によくないイメージが湧くかもしれない。でもこの感情、ちゃんと名前がある。英語でCute Aggression、直訳すると可愛い攻撃性とでも呼ぼうか。

2015年にエール大学の研究者チームが発表した実験では、極端に可愛いものを見た瞬間、人の脳には攻撃性に関わる神経反応が起きることが確認されている。赤ちゃんの頬をつついてみたくなる感覚、犬の耳をつまみたくなる衝動、「もう!かわいすぎて無理!」という言葉にならない気持ちあの感覚のことだ。あれで表現できないくらい、言語化が難しい感情なのかもしれない。

この現象は、感情の処理が追いつかなくなったときに起きる。可愛さという刺激が脳の処理能力を超えた瞬間、ぎゅうっとしたい、つねりたい、ちょっかいを出したいという衝動に変換される。愛情回路がオーバーフローした状態に近い。

彼女が可愛すぎていじめたくなる感情には、神経レベルの仕組みがある。異常でも変態でもなく、強い愛情の出口が見つからずに溢れ出している状態だ。


イベント現場で見てきた3つの出方

サークルのイベントを通じて、いじめ衝動がどういう行動に出るかを観察してきたけど、だいたい3種類に分かれる。

ひとつ目は、からかい型。彼女の口癖をわざとまねしたり、変な呼び名をつけたり、ケーキを一口多めに食べておきながら「え、なんか?」という顔をしたり。本人はにんまりしてるし、彼女もくすくす笑ってる。傍から見ると、仲良しの証明みたいに映る。このパターンはだいたい関係が健全だ。

ふたつ目が、不安型の試し行動。可愛い彼女を前に「他の男に取られたら」という恐怖が根っこにあって、わざと冷たくしたり、他の女性を褒めて反応を確かめたり、褒め言葉をあえてケチったりする。

俺のことどのくらい好きか確かめてるだけのつもりらしいのに、試される彼女はただ傷つく。この行動が続く関係は、じわじわとすり減っていく。

3つ目は、自己肯定感が低くて相手を引き下げようとするタイプ。可愛い彼女と一緒にいると、自分だけ場違いな気がしてくる。その落差を埋めるように、笑いにくるんだ軽いディスり、ちょっと見下した感じのツッコミを混ぜる。その奥には彼女が自分より上に見えるのが、嫌だという焦りが潜んでいる。

Kさんはまさにこのタイプだった。

「彼女、ほんとに可愛いんですよ。でも一緒にいると、俺だけ釣り合ってないみたいで。だからつい、からかってしまう」

その言葉を聞いたとき、喉のあたりに何かがつかえた。


感情の層を剥がすと見えてくる、5つの本音

「いじめたい」という衝動の実態。

まずは愛着スタイルの問題。「好き」という感情をそのまま言葉にできない人は、ちょっかいを出すことで代わりに気持ちを伝えようとする。好きな子をいじめる子どもの構造が、大人になってもそのまま残っているパターンだ。これ、思ったより多い。

コントロール欲求も関わってくる。自分より魅力的に見えるパートナーを前にしたとき、関係の主導権を握ろうとする心理が働くことがある。いじめることで「自分が優位だ」という感覚を作り出そうとするわけだけど、相手にその意図は何も伝わっていない。

感情表現のボキャブラリーが少ない問題もある。「好き」「愛してる」以外の愛情の伝え方を知らないと、気持ちの出口がからかいや揶揄いになってしまう。愛情の言語が貧しい状態、と言い換えてもいい。

失う恐怖も大きい。可愛い彼女がいると「こんな子がずっと自分のそばにいてくれるの?」という不安が慢性的に続く。その不安が試し行動やいじめとして出てくるのは、防衛本能の歪んだ形だ。動機だけ見ると理解できる部分もある。ただ、方向性はまったく正しくない。

劣等感の外部化というのもある。彼女の可愛さを目にするたびに、自分の魅力のなさを突きつけられてる気がする。いじめで心理的な均衡を保とうとするのは、歪んだ自尊心の守り方だ。守れば守るほど、本当の親密さとは逆の方向に進んでいく。


放置するとどうなるか

この衝動を「まあ愛情だから」と放置したとき、関係はどうなるか。

答えは単純で、じわじわ壊れる。

正直に言うと、サークルのイベントで交際期間が3年以上のカップルと話したとき、「最初はかわいいいじりだったのに、いつの間にか傷つきになってた」という女性の話を何度か聞いてきた。最初は笑えていたのに、あるとき急に「もう笑えない」という瞬間が来る。そのラインを越えてから気づく男性は多い。

「こういう言い方するんだ…」と一回でも思われると、そのイメージはなかなか上書きされないんだよね。女性の記憶はそういう仕組みになってる。積み重ねで信頼が作られる分、積み重ねで傷つきも蓄積される。

衝動を意識しないまま続けることのリスクはそこにある。「愛情だから」という免罪符は、相手には通用しない。


イベントで聞いた、女性のリアルな本音

女性参加者にも直接聞いたことがある。彼氏にからかわれることについて、どう感じるか。

「全然OK、むしろきゅんとする」「限度があればいい」「普通にしんどい」の三者三様。でも共通していたのが、「愛が感じられるかどうかが全て」という感覚だった。

「全然OK」と答えた女性はこう続けた。

「彼が私のことちゃんと好きってわかってるから、からかわれても愛情のうちだと受け取れるんですよね。怒ったらすぐフォローしてくれるし」

逆に「しんどい」と答えた女性の言葉が印象に残った。

「フォローが一切ないんですよ、うちの彼。からかわれて終わり。愛が感じられなくて、傷だけが残る感じで…」

聞いた瞬間、ざわっとした。これ、いじめてる男の人たちはまったく気づいてないじゃんか、と。

アフターフォローの有無ひとつで、彼女が感じる体験がまったく変わる。同じいじりでも、その後に何が来るかで「愛情の表れ」にも「ただの傷つき体験」にもなる。


女性がきゅんとするいじり方の特徴

サークルのイベントで「いじりが嬉しかった」という女性の話を聞くと、共通点がいくつかある。

まず、からかいに愛情の前提がある。「本当に好きだとわかってる状態で言われると、全然違う」という話は何度も出てきた。言葉の内容より、関係性の温度が先に来るんだよね。

次に、場所とタイミングを選んでいる。2人きりのときだけ、という限定があると「私だけに見せてる顔」に映るらしい。人前でのからかいは、女性側からすると「プライドを削られた」体験になりやすい。

フォローの速さも大きい。からかった後すぐ、頭を撫でる、名前を呼ぶ、何かしら優しさが来ると「これ愛情だな」と変換されやすい。間が空くほど、傷つきだけが残る。

逆に嫌ないじりの特徴も明確で、外見へのツッコミ、過去の失敗のほじくり返し、他の女性と比べるコメントこの3つは一発でアウトだという話が多かった。ここだけは守ってほしい、というより守らないと積み重なる。


やりすぎると彼女が傷つく、そのラインの見極め方

からかいが彼女の笑いを生んでいる間は、それは愛情の別の形だ。でも彼女の笑顔が消えても止まらないなら、それは別の問題になる。

傷ついている表情を見ながら「もっとやってしまいたい」という感情が来るなら、もうCute Aggressionじゃなくて支配欲か共感性の欠如か、別の何かが混じっている。

人前でのからかいは「親しみ」ではない。恥をかかせることだ。これは条件なしにNG。

継続的にからかって、彼女が傷ついているのに続けるなら、それは愛情の出口の問題じゃなくて感情のコントロールを相手に丸投げしている状態だ。自分の不安を、彼女を傷つけることで解消しようとしている、ということでもある。


衝動を愛情に変換するための3つの動き

からかい衝動は否定しても消えない。感情は感情として存在し続ける。大事なのは、出口を変えることだ。

フォローをセットで出す。これが最もシンプルで効く。からかった後に小さなフォロー頭を撫でる、視線でごめんと言う、「可愛いからつい」と一言添えるそのどれかひとつが入るだけで、彼女の受け取り方がまるっきり変わる。

Kさんはあのイベントの翌月にまた顔を出してくれて、「最近うまくいってます」と報告してくれた。何を変えたのか聞いたら、「からかった後に必ず一回抱きしめるようにした」とのこと。それだけで彼女の反応が変わったらしい。シンプルすぎてちょっと笑えたけど、それが現実だった。

場所と頻度を絞る。プライベートな2人の空間だけ、人前では一切やらないこれだけで体験がまったく変わる。公の場でのからかいは親しみじゃなくて、関係の上下を見せびらかしているような行為になってしまうから。

自分の不安と向き合う。釣り合わないという感覚は、彼女をいじめることでは消えない。自分の何かを磨くか、自分に価値があることを自分で認識することでしか薄まらない。鑑賞眼のある人間は釣り合いを気にしない。それは自分に自信があるからだ。


愛情の正しい伝え方に変換していく

「可愛い彼女に対する気持ちの伝え方がわからない」という男性は、実はいじめ衝動の出方に困っているだけで、根本には愛情がある。だから、出口を作ってあげればいい。

言葉で伝える訓練、というと大げさに聞こえるかもしれないけど、要は「可愛い」「好き」「一緒にいると楽しい」を声に出す回数を増やすだけだ。それだけで、ちょっかいへの衝動が少し和らぐ。気持ちの出口が増えるから。

スキンシップも出口になる。軽く背中をタップする、手を握る、肩を寄せるこういった小さな接触が愛情の別の伝え方になって、いじめ衝動の代替になっていく。Kさんが「抱きしめる」に変換したのは、無意識にこれをやったんだと思う。

行動で示す、という選択肢もある。彼女の好きなものを覚えておく、さりげなく準備しておく、忙しいときに連絡を入れるこれが積み重なると、「この人は私のことを見ている」という安心感になって、関係の土台ができるよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

社会人イベントサークル『Lien -リアン-』

社会人イベントサークルを立ち上げ、
誕生日会・花見・BBQ・クリスマスなど年間を通してイベントを企画。
このブログでは、現場で得た一次情報をもとに、社会人の恋愛がうまくいくためのヒントを発信。

イベントは
GOTANDA G+ ライブカフェ&バー
141-0031 東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル2F
にて開催
詳しくはお問い合わせまで

コメント

コメントする

目次