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デートを断られた=脈なしじゃないよ逆転して付き合えた人の共通点

金曜の夜、いつものカフェバー。名札をつけた三十人くらいが、グラス片手にそわそわしてた。その隅で、ひとりの男性がスマホを見つめたまま固まってる。画面に映ってたのは、前の週に食事へ誘った相手からの返信。ごめん、その日はちょっと、で文章が途切れてる。声をかけたら、彼、乾いた笑いを浮かべて、これ、もう脈ないっすよね、って。

その二人、三か月後には付き合ってたんだよね。マジで。

うちのサークルは社会人向けの飲み会やイベントを回してて、出会いと、その後の顛末を、ずっと横で見てきた。断られたのに最終的にくっついた二人も、追いすぎて相手に完全に引かれてしまった人も、両方この目で見てる。だから言い切れることがあるの。

デートを一回断られたくらいで終わりだと決めるの、早すぎるって。

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断られた=あなたを拒否した、ではない

ここ、ほとんどの人が取り違える。誘いを断られた瞬間、脳がバグるんだよね。私という人間そのものにバツをつけられた、みたいに。胸の奥がズキッとして、頭が真っ白になって、その夜はスマホを何度も開いては閉じて、開いては閉じて。既読つかない…もう嫌われたんだ…

でも現場で見てきた限り、断りの理由の大半は、その日は本当に予定が埋まってた。仕事がしんどい時期に重なってたのかも。まだそこまで踏み込む距離じゃない、って感じただけ。相手の人生の、こっちとは関係ないところに理由があるほうが、ずっと多いの。

うちのイベントで知り合った女性が、あとからこぼしてたことがあってね。誘ってくれたのは嬉しかったんだけど、あの週まじで残業続きで、鏡を見る気力すらなかったんだよね、って。彼女、その相手を嫌ってたわけじゃない。むしろちょっと気になってた。それでも断った。断られた側からすれば当然、脈なしの烙印を押すよね。ここで、最初のボタンを掛け違える。

断られた事実を、自分の値打ちの判定として読むのを、まずやめてみる。その時点の、ただのタイミングの記録として扱う。この読み替えができる人と、そのまま底なし沼に沈んでいく人とで、その後の景色が驚くほど枝分かれしていくんだ。

断り方を見れば、脈は透けて見える

まだ望みが残ってる断り方は、案外わかりやすいの。別の日ならと向こうから代替案を出してくる。行けない理由をちゃんと説明してくれる。ごめんね、の一言がそえてある。断ったあともLINEが途切れずに続く。こういうときは、拒絶というより、今回はタイミングが噛み合わなかっただけ、の色が濃いんだよね。

忘れられないのが、ある女性の話。気になってた男性を映画に誘ったら、その日は先約があって、ってやんわり返されたの。でも翌日、彼のほうから、昨日はバタバタしててごめんね、って連絡が来たんだって。それだけで彼女、あ、脈は死んでない、って背筋がふっと軽くなったらしい。実際その二人、いまは一緒に暮らしてる。断ったあとに相手のほうから糸を手繰り寄せてきたなら、脈はまだちゃんとつながってる合図だと思っていいよ。

反対に、これはしんどいぞ、というサインもはっきり出る。返事がずっと曖昧なまま。日程の再提案がまるでこない。それまでポンポン弾んでたやり取りが、急にぷつっと途切れる。スタンプ一個で会話を畳みにくる。既読スルーが続く。ここまで来たら、相手は言葉を使わないやり方で、もう答えを出してるってこと。

以前うちの常連だった子が言ってた。行けたら行く、って返ってきた時点で、あ、これはないやつだ、って腕に鳥肌が立った、って。彼女のその勘、笑っちゃうくらい当たってたなあ。行けたら行くは、たいてい行かない。切ないけど、リアルはそっち側なの。

断られたあとにやらかす、地雷行動

ここが、もったいなさのピーク。せっかく脈が残ってたのに、断られた直後の動き方で自分から潰しにいく人、驚くほど多いんだよね。

まずは、連投。断られてパニクって、なんで?どこがダメだった?今度こそちゃんと埋め合わせするから、って立て続けにメッセージを送りつけるやつ。相手のスマホがブブブッと鳴りやまない光景、ちょっと想像してみてほしい。重い。ただただ重い。相手の心のシャッターがガシャンと下りる音が、こっちにまで届いてくるようだった。

正反対のパターンもあってさ。断られた腹いせみたいに、急にそっけなくなる人。既読だけつけて一切返さない、態度をあからさまに切り替える。これも同じくらいよく効くの。悪い意味で。子どもっぽさが透けて、あぁこの人じゃないわ、と相手に思わせてしまうから。

私が横で見ていていちばん胃がキュッとなるのは、断られた件を何度も蒸し返す人。この前は残念だったね、を会うたびに口にする。言われたほうは、もう気まずいだけ。じわっと、確実に距離が空いていくのがわかる。

あと、地味に刺さるのがSNSでの粘着ね。相手の投稿に毎回速攻でいいねを押して、ストーリーも秒で既読をつけて。本人は好意アピールのつもりでも、受け取る側は見張られてる感覚になる。ゾッとするやつ。距離を置きたそうな相手ほど、SNSの手はいったん引くのが正解なんだよね。

断られた直後って、感情がぐちゃぐちゃに散らかって、何かしてないと落ち着かなくなる。でもね、その衝動に乗って動くと、九割がた裏目に出る。まず手を止める勇気。逆転の第一歩って、これがなにげに難しいんだけどね。

逆転して付き合えた人が、実際にやってたこと

じゃあ、ちゃんとくっついた人たちは、何が違ったのか。長いこと近くで観察してると、共通点がくっきり浮かび上がってくる。

意外かもしれないけど、彼らは追ってない。断られた直後ほど、すっと引いてる。了解ー、また落ち着いた頃に誘わせてね、くらいの軽さで一度身を引く。食い下がらないの。この引き際の潔さが、相手の張りつめた警戒をやわらげる。人は追われると逃げたくなる生き物で、心理学でいう反発の反応そのものなんだよね。逆に、離れていく背中は、妙に気になってきちゃう。冒頭のスマホを握りしめてた彼も、あの夜、私が今日は追わないほうがいいよって伝えたら、素直に飲みに集中してた。その相手とはしばらく、友達の距離のまま普通に喋ってたっけ。

それと、自分の生活をきちんと持ってる。断られた相手のことで頭を占領されず、仕事も趣味も、ほかの友達との時間もちゃんと回してる。イベントにも普通に顔を出して、楽しそうにしてる。この余裕って、隠しても輪郭ににじむんだよね。追いつめられた顔をした人より、自分の世界を持ってる人のほうが、シンプルに惹かれる。半年前まで自信なさげにグラスの縁ばっかり触ってた男性が、筋トレを始めて、仕事の話を目を輝かせて語るようになった頃、あの相手のほうから彼へ近づいていった場面、私しっかり目撃したよ。人って、変わっていく途中の姿にいちばんときめくのかもしれないね。

次の誘い方を変えてるのも大きい。いきなりの二人きりディナーで玉砕したなら、今度はハードルをぐっと下げる。イベントのあとにみんなでお茶、の流れに自然にまぎれ込ませる。二人じゃなく複数から始める。相手を断りにくくさせるんじゃなくて、相手が気軽にうんと言える、逃げ道つきの誘いにしてあげるの。押し込むんじゃない。ドアを薄く開けて待つ感覚に近いかな。

再アプローチの言葉選びも、けっこう効いてる。行こうよ、って言い切るんじゃなく、あの店ずっと気になってるんだよね、もし気が向いたらだけど、くらいの温度。イエスの責任を相手に背負わせない言い方。一度断った側って、また誘われたとき、断ったら悪いなって身構えてることが多いの。その心の壁を、軽い言葉でそっと低くしてあげる感じ。

時間を味方につけてる人も強い。焦って一週間後にまた誘って撃沈、じゃなく、少し寝かせる。関係の温度が上がるのを待つ。冒頭のあの二人がくっついたのも、断られてから二か月くらい、ゆるく同じイベントで顔を合わせ続けた先のことだった。じわじわ、なんだよね、たいていは。

心理学に単純接触効果っていう言葉があってね。何度も顔を合わせるだけで、人はその相手に好意を抱きやすくなる。これ、うちのイベントでもえげつないくらい働いてる。断られた相手と、月イチのイベントで軽く挨拶して、たわいない話をして、を重ねるうち、最初はそっけなかった人の表情がゆるんでいくの、何度も見てきた。焦って一気に詰めるより、無害な顔なじみとしてそこにい続けるほうが、よっぽど効く場面があるんだ。

ここだけは、絶対に守ってほしい線引き

で、ここからが今日いちばん伝えたいこと。声を大にして言うわ。

追っていい断りと、絶対に引かなきゃいけない断りがある。この線を踏み越える人は、恋愛のテクニック以前に、人として一発アウト。

無理、とはっきり言われた。ごめんなさい、あなたとはそういう関係にはなれない。少し距離を置きたい、っていう申し出。連絡は控えてほしい、と頼まれる。こういう、はっきりした意思表示が出たら、そこで話は終わり。テクニックの出る幕なんてないの。引く。ただ、それだけ。

これを、まだいけるはずだと押し続けるのは、逆転でもなんでもない。ただの圧力だよ。相手の気持ちを、こっちの頑張りでこじ開けられると思い込んだ時点で、進む方向を根っこから間違えてる。そういう追い方をした人が最後どうなったか、私は何人も見送ってきた。相手に本気で怖がられて、サークルの空気まで気まずくして、当の本人も長いあいだ苦しそうだった。誰ひとり幸せにならない。ひとつも、いいことがない。

そして皮肉なことに、はっきりノーを受け止められる人ほど、次の恋で選ばれていくの。引き際をわきまえてる人は、余裕があって、信頼できて、そばにいて息がしやすい。その姿勢が巡り巡って、まったく別の誰かとの縁を連れてくる。手放せる人が、結局いちばんモテるよ。

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