社会人イベントサークルを運営していると、毎月のように「また同じパターンにはまってしまった」という女性と話すことになる。参加者同士がカップルになって、3ヶ月後に破局して、また別のイベントに来る。そのサイクルを何十組と見てきた。
正直言って、最初の1年は「縁がなかっただけか…」くらいにしか思ってなかったんだよね。でも、ある時気づいたの。冷められた女性に話を聞くと、男側の行動パターンがほぼ全部一緒だって。
熱しやすく冷めやすい男には、付き合う前から読める特徴がある。そして冷める理由も、実は「あの子のせい」でも「タイミングが悪かっただけ」でもない。
最初から飛ばしすぎる男は、だいたい長続きしない
イベント会場でひと目でわかる。
初対面なのに距離が近い。声が大きい。やたら褒める頻度が高い。1時間で「久々にこんなに話せた気がする」とか言い出す。いや、まだ会って1時間…
最初の接触でアクセルを全開にできる男、これが熱しやすく冷めやすいタイプの第一の特徴。
ドーパミンが出やすい体質、と言えば聞こえはいいかもしれないけど、つまりは「新しい刺激に過剰反応する」ということ。恋愛心理学でいう報酬系の過活動に近い状態で、出会いの初期だけ異様に燃え上がりやすい。
問題なのは、そのテンションが持続しないことではなく、本人が「これが好き」と信じ込んでいること。
当サークルのメンバーだったAさん(30代・会社員)が教えてくれた話がある。
出会ったその日に「こんな感覚、初めてかも」と言われて、1週間後には毎日LINEが来て、ご飯を4回重ねて、そのまま自然な流れで付き合い始めた。でも2ヶ月後には連絡が半分以下になって、3ヶ月目に「最近うまくいってない気がする」と言われた。
胃がぐるぐる回るみたいな感覚、わかるよね…
Aさんは振り返って言った。「最初から飛ばしすぎてた。あれ、好きじゃなくて興奮だったんだと思う」
過去の恋愛話が多い男には、ちゃんと理由がある
「元カノと2年付き合って、でも自分が飽きちゃって」「前の彼女もそういう感じで終わった」
この手の発言を、初期の会話でさらっと出してくる男性がいる。
悪気がない分、始末が悪い。
自分の恋愛パターンをすでに認識していながら、それを改めようとしていない可能性が高い。むしろ、話すことで免責を得ようとしている節さえある。
「俺ってそういう人間だから」「熱しやすく冷めやすいのは昔からで…」
聞いた瞬間、首筋がすっと冷えるような感覚、あれは正しいアラームだと思ってほしい。
付き合う前に前の恋愛が終わった経緯を聞くのは決して詮索ではなくて、自己防衛の情報収集。そこで「毎回自分から冷めてしまう」と言う男は、統計的にかなりの確率でまたそれを繰り返す。
LINEの返信速度は、気持ちのグラフと連動している
恋愛初期に秒で返ってきていたLINEが、2週間後には「既読から3時間」になる。
これをみんな「仕事が忙しいんだよね」で処理しようとするんだけど、正直言って半分は違う。
本当に好きな人へのLINEは、忙しくても返す。15秒あれば返せるから。
イベント後のアンケートで何度も見てきたパターンがある。付き合ってからLINEの速さが変わった、と感じる女性の多くが、その変化に気づいてから2〜3週間後に別れている。
速度が落ちたタイミングで何かを変えようとした女性と、様子を見続けた女性。どちらも結果に大差はなかった。
それくらい、LINEの体温は正直なんだよね。
冷めた彼の気持ちは取り戻せるのか、という話
取り戻そうとする行動のほとんどが、逆効果になる。
冷めている相手に対して連絡を増やす、不安を伝える、会う頻度を上げようとする。これらは全部、相手の「冷め」を加速させる。
理由はシンプルで、熱しやすく冷めやすい男の多くは、追いかける側にいるときにだけ燃え上がる仕組みになっているから。
恋愛心理でいう回避依存型の傾向が強いタイプに多く、距離を縮めようとすればするほど向こうの温度が下がるという構造がある。
これって、なんの罰ゲームなんだ…
当サークルで知り合い、5ヶ月交際したBさんとCさんの話。
Bさんが急に連絡を減らし始めたとき、CさんはLINEを毎日送り続けた。会えない週末に「会いたい」とメッセージを重ねた。するとBさんの既読スルーが増えた。
Cさんは言った。「伝えれば伝えるほど、消えていく気がして怖かった」
手の届かないところを泳いでいく魚を、網で追いかけているような感覚、とCさんは表現した。それ以上うまい言い方はないと思う。
冷めかけを見極める、3つの変化
デートの質、スキンシップの変化、そして会話の主語。
デートの質というのは、場所や値段ではなくて、準備の痕跡。好きな人のためにリサーチして予約して、という行動が消えたとき、気持ちの向きが変わっているサインになることが多い。
スキンシップは、減るより「なんか機械的になった」という変化の方が早く現れる。手をつなぐタイミングがずれる、とか、別れ際のハグが0.3秒になる、とか。
そして会話の主語。付き合いたての頃は「俺たちさ」「一緒に〇〇したい」という言葉が多かったのに、「俺は」「俺が」に変わっていく。
自分目線に戻るとき、人の心は遠くなっていることが多い。
繰り返さないために、自分の中を一回見てほしい
熱しやすく冷めやすい男に何度も惹かれてしまう女性には、ある共通点がある。
初期の熱量が高い人を、真剣な人と読み違えてしまうこと。
イベントの場では特にそれが起きやすい。社交的でテンションが高くて、さっと褒めてくる男性に場の空気が傾く。実際に見ていると、そういう男性の周りに人が集まって、地味に誠実に話している男性が背景に溶けていく瞬間がある。
自分の恋愛の選び方を疑うのは、怖いし傷つくこともある。でも「なんでいつも同じことになるんだろう」と思うなら、選ぶ側のパターンを見直す方が早い。
愛着スタイルという言葉がある。幼少期の親との関係が、大人になってからの恋愛の選び方や反応の仕方に影響するという考え方で、心理学や臨床カウンセリングの現場でも使われている。
承認を強く求めて育った人は、最初に強く褒めてくれる相手に安心感を覚えやすい。でもその安心感、実は「刺激への依存」だったりする。
Aさんは、別れてから数ヶ月後にまたイベントに来て、こんなことを話してくれた。「今回は、最初に飛ばしてくる人じゃなくて、ゆっくり話せる人と連絡先を交換した」
その人と、今もつきあっているらしい。

コメント