MENU

好きすぎて動けない片思いが苦しい理由と沼から抜け出す方法


好きすぎて、動けない。これって意志の弱さじゃないし、度胸がないわけでもない。社会人向けの交流イベントを長年運営してきた中で、何百人という片思い中の女性たちを見てきたけど、断言できる。動けない人ほど、実は感情が深い。


目次

「好き」の感情が大きくなると、人はなぜ固まるのか

恋愛心理の世界に、損失回避という考え方がある。人間は「何かを得る喜び」より「何かを失う痛み」を約2倍強く感じる生き物らしい。

つまり好きな人に告白して両想いになれる未来より、フラれて関係が壊れる未来のほうを、脳が自動的に大きく見積もってしまう。

好きであればあるほど、失ったときのダメージが大きい。だから動けなくなる。これ、弱さじゃなくて、脳の仕様なんだよなぁ。

以前イベントで知り合った28歳のAさんは、職場の先輩を1年半片思いしていた。毎日顔を合わせているのに、個人LINEを交換するだけで半年かかったと笑っていた。

「なんで動けなかったと思う?」と聞いたら、こう言った。

「失いたくなかったんです。今の関係を。仲のいい先輩後輩のまま、ずっといられるなら…って。好きすぎて、その気持ちが邪魔をしてた」


「好き」じゃなくて「怖い」が動いてる

動けない片思いの9割は、好きという感情より、怖いという感情が運転席に座っている。

フラれるのが怖い。嫌われるのが怖い。今の距離感が壊れるのが怖い。相手の目線が冷たくなるのが怖い。

この「怖い」は、多くの場合、過去からやってくる。

恋愛心理学では、幼少期の親との関係が大人になってからの愛着スタイルを形成すると言われている。親に感情を受け取ってもらえなかった経験、大切にされなかった記憶そういうものが「どうせ私は選ばれない」という無意識の確信を作り上げる。

だから告白する前から、頭の中でもう答えが出てる。フラれる。絶対フラれる。だったら動かないほうがマシ。

この確信は、相手の意思とは関係ない。ただ、過去の痛みが未来に投影されているだけ。でも、渦中にいるとそれが「現実的な予測」に見えてしまうから厄介なんだよねぇ。


「動けない自分」を責めると、もっと動けなくなる

イベントの帰り道、よく女性参加者から相談を受けることがある。

「今日も話しかけられなかった。もうほんと、自分ってダメだな…」

はぁ…って思う。違う、そうじゃないって言いたくなる。

動けなかった自分を責めると、自己肯定感が削れる。自己肯定感が削れると、次に動くためのエネルギーがなくなる。これ、完全に逆効果のループ。

セルフコンパッションという概念がある。自分への思いやり、という意味で、心理学者のクリスティン・ネフが提唱したもの。傷ついた自分を批判せず、友人に接するように優しく扱うこと。

動けなかったのは、それだけ本気だったから。その本気を、自分を攻める材料にしなくていい。


「苦しい」の正体は、不確かさだ

好きすぎて苦しいこの苦しさの正体、ちゃんと分解したことある?

片思い中の苦しさは、相手への感情だけじゃなく、答えのわからない状態が続くことへのストレスが大きい。

心理学では、不確実性への不耐性という状態があって、「どうなるかわからない」状況が続くほど、人間の不安は膨らむとされている。

つまり、苦しいのは相手のせいじゃなくて、宙ぶらりんのせいなんだよね。

あのイベントで出会った32歳のBさんは、3ヶ月間同じ人を好きでい続けて、毎晩眠れないほど悩んでいたと言っていた。

「告白して玉砕したら、楽になれると思ってたんです。でも告白する勇気もなくて、ずっとグレーのまま。正直、その宙ぶらりんが一番キツかった」

玉砕して楽になれる、というのは比喩的な表現だけど——これ、かなり核心をついてる。答えが出ることで、人は次へ進める。苦しみの多くは、答えのない空白から生まれている。


「完璧なタイミング」を待ってると、永遠に来ない

もう一つ、動けない女性たちに共通するパターンがある。

完璧な状況を待っている、ということ。

二人きりになれたら。もっと仲良くなったら。相手が脈ありサインを出してくれたら。もう少し自分に自信がついたら。じゃあその条件、いつ揃うの?

正直に言うと、揃わない。一生揃わない可能性すらある。

なぜなら、完璧なタイミングとは「行動することへの不安が消えた状態」のことで、不安は行動しない限り消えないから。待てば待つほど、その人への気持ちが大きくなって、逆にどんどん動けなくなっていく。

恐ろしい話だけど、これがイベント現場で何度も目撃してきた現実。


「動けない自分」のタイプを知ると、出口が見える

動けない理由は一種類じゃない。大きく分けると3つのタイプが存在する。

自己肯定感が低いタイプは、好きになる前から「どうせ私なんて」が口癖になっている。告白の前に自分を却下してしまう。このタイプに必要なのは、アプローチのテクニックより、自分を否定するクセに気づくこと。

過去のトラウマ型は、以前の恋愛で深く傷ついた経験が、今の行動にブレーキをかけている。「また同じことが起きる」という根拠のない確信を、現実の予測と混同している状態。このタイプは、過去の恋愛と今の相手は別人だという当たり前のことを、感情レベルで理解し直す必要がある。

完璧主義・失敗恐怖型は、うまくいかないシナリオを精密に描きすぎてしまう。想像の中でフラれ、傷つき、職場や友人関係まで壊れて——現実には起きていないことで消耗する。このタイプは、頭の中のシミュレーションを止めることが先決。

自分がどれかわかる? 一つじゃなくて複数当てはまる人も多い。組み合わさってるから、余計に沼が深くなるんだよね。


沼から足を抜くために、最初にすること

劇的な変化はいらない。

まず、「動けない自分」を観察することから始めてほしい。

告白できないのはなぜ? 何が怖い? その怖さは、今の相手から来てる? それとも、別の誰かや過去の出来事から来てる?

この問いに向き合うだけで、霧が少し晴れる感覚がある。イベントでBさんが教えてくれたことがある。ある夜、一人でノートに「なんで動けないんだろう」と書き続けたら、3ページ目で「あ、元彼に似てるからだ」と気づいたと言っていた。

そこから、Bさんの片思いは少しずつ動き始めた。


「行動する」とは、告白だけじゃない

動けない人に告白しろとは言わない。そんな単純な話じゃないし。

でも、行動には段階がある。

今日、相手の目を見て挨拶する。それだけでいい。次の日、一言だけ雑談を増やす。その次の週、共通の話題を一つ見つける。

小さすぎると思った? でも、この積み重ねが「私は動ける」という自己効力感を作っていく。大きなジャンプをいきなり求めなくていい。一センチずつ、地面を踏み直すだけでいい。

Aさんは結局、その先輩に気持ちを伝えた。フラれた。でも、イベントで会った次の月、こう言っていた。

「フラれてよかったと思ってます。ずっと宙ぶらりんのまま、あの重さを抱えて生きていくよりずっとマシ。なんか、足が地面についた感じがした」

その言葉を聞いたとき、ああ、これだよって思った。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

社会人イベントサークル『Lien -リアン-』

社会人イベントサークルを立ち上げ、
誕生日会・花見・BBQ・クリスマスなど年間を通してイベントを企画。
このブログでは、現場で得た一次情報をもとに、社会人の恋愛がうまくいくためのヒントを発信。

イベントは
GOTANDA G+ ライブカフェ&バー
141-0031 東京都品川区西五反田2-5-2 五反田東幸ビル2F
にて開催
詳しくはお問い合わせまで

コメント

コメントする

目次