倖田來未さんの第2子妊娠のニュースが飛び込んできた。43歳での妊娠・出産、そしてツアー延期という決断。正直、すごいなという驚きと同時に、人生って本当に予測できないな、という気持ちがじわっと来た。年齢やタイミングより、大切なものを大切にする。その潔さがかっこいいなと思う。
でも一方で、「自分はどうだろう?」とふと立ち止まってしまった人もいるんじゃないか。
婚活アプリを入れてみる。友達の紹介で会ってみる。街コンにも行ってみる。でも、なんか違う。うまくいかない。また同じところに戻ってくる。これって、出会いの場所が足りない問題じゃないことが多い。
社会人イベントで参加者と話していると、恋愛相談に乗ることも少なくなくて、気がついたら「なんで恋愛がうまくいかないのか」の話を聞き続ける日々になっていた。見えてきたのは、表面の悩みの奥にもっと根っこにある理由が隠れているということ。出会いがない、モテない、婚活に疲れた。そういう言葉の裏側に、本人も気づいていない何かがある。そこに手をつけないまま婚活だけ続けても、同じパターンを繰り返すだけだ。今日はその根本原因を、現場で見てきたリアルな話と一緒に整理してみる。
恋愛がうまくいかない根本原因は7つのパターンに分類できる
婚活や恋愛がうまくいかない理由を掘り下げていくと、表面的な行動の問題ではなく、自己認識や過去の経験、心理的なパターンに行き着くことがほとんどだ。以下の7つは、イベント現場で繰り返し見てきたものを整理したものになる。
自己肯定感の低さが「動けない」状態を作り出す
これ、本当に多い。びっくりするくらい多い。
以前、イベントで出会った26歳のMさんはデザイナーで、見た目も会話も明るくて、誰がどう見ても「モテそう」なタイプだった。でも、連絡先交換の場面になるといつもスッと引いてしまう。後日聞いたら、「自分から誘ったら重いと思われそうで…」と言っていた。
あ、これか。これが邪魔してるんだ、と思った。
自己肯定感が低い人は、自分の行動が迷惑かもしれない、重いかもしれないという方向に先読みしやすい。だから動けない。動けないから出会いも進まない。性格が暗いとかじゃなくて、心のフィルターの問題だ。心理学では認知の歪みと呼ばれていて、否定的な先読みが習慣化している状態。幼少期の環境や過去の失恋体験が積み重なって形成されることが多い。
Mさんはその後、自分の引いてしまう癖に気づいてから少しずつ変わっていった。劇的にじゃなくて、じわじわと。でもその気づきが入口だったんだよね。
過去の失恋や親の夫婦関係が恋愛にブレーキをかける
「好きになると怖い」
そう話してくれたのは、32歳の会社員・Yさんだった。一見さっぱりした性格で、恋愛に興味なさそうに見える人だったが、お酒が少し入ったときぽつりと言った。「前に付き合ってた人に浮気されてから、深く好きになるのが怖くなった」と。
過去の恋愛でひどく傷ついた経験は、また同じことが起きるかもしれないという警戒センサーを作り出す。無意識の防衛反応で、本人にはコントロールしにくい。
親の夫婦関係も影響する、これはマジで。幼少期に両親のケンカや別居・離婚を見て育った人は、結婚は苦しいものという無意識の刷り込みがある場合がある。表面上は結婚したいと思っていても、近づくたびに逃げたくなるという矛盾した感情が生まれやすい。傷そのものをなくすことはできないが、傷の存在に気づくことで、振り回されにくくなるのは確かだ。
不安型・回避型という2つの愛着スタイルが恋愛パターンを決める
恋愛心理学に愛着理論というものがある。幼少期に親との関係で形成される人との距離感のパターンのことで、大人になっても恋愛に強く影響する。
不安型は、嫌われるんじゃないか、また捨てられるんじゃないかと常に不安を感じやすい。連絡の返信が遅いだけで頭の中がざわざわする、あの感覚。相手に依存しやすく、束縛してしまうこともある。回避型は、親しくなると逃げたくなる。自分の時間が大事、一人の方が楽と感じる。好意を持たれるほど距離を置きたくなるという、本人も苦しいパターンだ。
自分のイベントには、不安型と回避型がなぜかよく引き合う。不安型の人が猛アプローチして、回避型の人がすーっと引いて、不安型がさらに追う。そういう追いかけっこを何度見たことか。どちらが悪いわけじゃない。ただ、自分がどちらのパターンかを知ることが、スタートラインになる。
行動量より自己理解が出会いの質を左右する
いい人と出会えないと言う人の一部は、そもそも出会いの場に出ていない。怖いから、傷つきたくないから、忙しいから。理由はそれぞれだけど、会いに行かないとどうにもならない部分はある。
ただ、行動量を増やせばいいという話でもない。婚活アプリで月50人以上とやり取りしていたという33歳のKさんがいた。毎日スマホとにらめっこして、プロフィールも何度も書き直して、でも全然うまくいかなかった、と。50人……それはもう仕事だ。
彼女の問題は量じゃなくてフィルタリングだった。自分がどんな人と相性がいいかを整理できていなかったから、誰に会っても「なんか違う」になっていた。自己理解が深まるほど、出会いの場は機能するようになる。
理想の高さ・低さの設定ミスが相手選びを狂わせる
「条件はそんなに高くないんですけど…」
そう言いながら話を聞いていくと、相手に求めることがすごく細かいケースがある。身長・年収・仕事・趣味・価値観・実家との距離・休日の過ごし方、全部チェックリストにしている感じ。それ、オーダーメイドの注文書じゃん……と思ってしまう。
理想が高すぎると、出会える人のレンジが極端に狭くなる。逆も然り。自己肯定感が低い人はこの人でいいかと妥協しすぎて、本来合わない相手と付き合ってしまう。そして傷ついて、また自分を責めるループへ。ちょうどいい理想の置き方は、スペックではなく一緒にいてどう感じるかを基準にすること。頭でわかっても実践はむずかしいけど、意識するだけで見える景色は少し変わってくる。
恋愛の優先順位を後回しにすると焦りだけが蓄積する
「仕事が落ち着いたら婚活しようと思ってて」
何人から聞いたかな、この言葉。仕事が落ち着く日って、来ないんだよね。責めてるわけじゃなくて、本当に仕事が充実している人ほどそっちに全力になるから。
問題は、落ち着いたらと思っている間に出会いを後回しにし続けて、焦りだけが蓄積されていくこと。30代後半で「今すぐ結婚したい」と急加速する人のほとんどが、20代の間に恋愛後回しパターンをとっていた、というのがイベント現場での観測だ。焦りから動くと、判断が鈍る。だから早めに、少しずつでも動いていた方がいい。
「結婚に向いていない」は本音ではなく心のシールドかもしれない
「私、たぶん結婚向いてないと思うんですよね」
これも多い。このセリフを言う人をよく観察すると、大体2パターンに分かれる。結婚という形式に縛られたくない、自由に生きたいタイプは思い込みじゃなくて本音の価値観だから、尊重すべきだ。一方、傷つくのが怖くて最初から向いてないと言うことで自分を守っているタイプの場合、「結婚向いてない」は本音じゃなくて、心のシールドになっている。
イベントで会ったTさんは35歳で、最初の頃まさにそういうことを言っていた。「結婚とか、あんまり興味なくて」って。でも2年後、素敵なパートナーができたとき、報告のメッセージをくれた。「あの頃の自分は、ただ怖かっただけだったと思う」って。
メッセージを読んで、スマホを持ったまましばらく動けなかった。
自分のパターンを特定するセルフチェックの方法
7つのパターンを読んで、これかもと思ったものはあっただろうか。セルフチェックとして使えるのは、過去の恋愛がどこで終わったかを振り返ることだ。
相手に冷められるパターンが続くなら、不安型や自己肯定感の低さが関係していることが多い。自分から逃げてしまうパターンが続くなら、回避型や傷、メンタルブロックかもしれない。そもそも好きな人ができないなら、優先度のズレや行動量の問題が絡んでいる可能性がある。
原因が複数重なることも多い。でも一番大きいものをひとつ決めて取り組む方が、分散して何もできないよりずっといい。
婚活で変化できる人に共通しているのは自己理解の深さだ
婚活って、努力でゴリ押しできる部分と、できない部分がある。行動量を増やしたり外見を磨いたりするのは確かに効果があるけど、自分のパターンを無視したまま続けると、どこかで壁にぶつかる。
「なんで私ばっかりうまくいかないんだろう」
その問いの答えは、相手や環境じゃなくて、自分の内側にある場合がほとんどだ。イベント現場で何百人もの人と話してきて、一番変化した人たちに共通しているのは、自分のパターンを知っていることだった。スペックじゃない。行動力でもない。自己理解の深さ。しんどい作業だけど、これが一番の近道だと思っている。

コメント